皮下膿瘍
膿瘍とは、膿(うみ)、のことです。傷口に細菌感染することなどで形成されます。
うさぎの膿は、内科的に薬による治療は治りにくいとされています。それは、ウサギの膿は液状というよりチーズ状で固く、薬が染み込みにくいほど分厚い膜でおおわれているためです。ですから、この膜ごと、癌を摘出するように手術するほうが、予後は良好な例が多いようです。
皮膚と筋肉の間に膿がたまる皮下膿瘍や、下あご付近に形成される、顎下膿瘍、眼の裏側に膿がたまる眼窩膿瘍などがあります。
顎下膿瘍や、眼窩膿瘍は、歯の不正咬合に起因することが多いようです。
ミミーさんは、1回目の不正咬合の手術のあと、おなかのところに皮下膿瘍ができました。最初は、膿瘍とはわからず、おできみたいなものと思われていたのですが、治りが遅いため、手術で摘出してはじめて膿瘍だったとわかったものです。